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2023/9/25 01:00

「Pinterest Presents 2023」レポート & 考察:EC 向けの機能拡張に力を入れる Pinterest。広告主はどう付き合っていくべきか?

コラム

2023 年 9 月 14 日に、Pinterest 主催の広告主向けオンラインイベント「Pinterest Presents 2023」が開催されました。本記事では、注目ポイントを解説し、それに対する考察をお届けします!

【お知らせ】
「 Pinterest Presents 2023 」の日本版が 10 月に開催されるそうです。以下のリンクから視聴登録が出来ますので、ご興味ある方はぜひご参加ください!
https://pinterest.zoom.us/webinar/register/9616953556337/WN_SNSmNyzlTCmlhmTL-otU2Q

発表内容のまとめ

「Pinterest Presents 2023」で発表された内容をまとめると以下のようになります。(実際の発表順とは前後します)

  • プロダクトピン関連機能「Creative Studio」が登場

  • ダイレクトリンクとモバイルディープリンクが利用可能に

  • ショーケースアド、クイズアド、プレミアスポットライトが正式リリース

  • 新たな EC プラットフォームとの連携

  • ユーザー向けの新機能「コラージュ」

  • 代理店向けのビジネスマネージャ

それぞれの内容を見ていきましょう。

プロダクトピンのライフスタイル画像を AI が迅速に生成「Creative Studio」

EC サイトのデータを Pinterest と連携し、商品をピンとして自動掲載する無料機能「プロダクトピン」でも新機能のお披露目がありました。AI によってライフスタイル画像が生成できる「Creative Studio」です。

ライフスタイル画像とは、白や灰色といったシンプルな背景ではなく、その商品が使われるシチュエーション・イメージなどのコンテキストを含んだ背景の商品画像を指します。

Creative Studio では、商品画像の背景を、AI によって生成される背景に差し替えることができます。Pinterest Presents 2023 の動画では、「Sunscreen bottle surrounded by sand and palm trees」というプロンプトを入力して、白い背景画像を差し替える様子が紹介されていました。

Pinterest Presents 2023 の動画を見る ❘ Pinterest Business より)

これまでも、プロダクトピンの活用において、ライフスタイル画像の使用は強く推奨されてきました。

広告にはコンテキストとの関連性が非常に重要で、広いシーンで商品を表示すると広告のパフォーマンスが向上することがわかっています。また Pinterest では、ライフスタイル画像を使う方が、シンプルな背景の商品よりも、平均して高い成果を上げられることもわかっています

Pinterest Presents 2023 注目のプロダクトニュース ❘ Pinterest Business より)

一方で、EC を運営する広告主の中には、「シンプルな背景の画像は持っているけど、ライフスタイル画像はアセットとして持っていない」あるいは「持ってはいるがバリエーションに乏しい」といった課題を持つ企業も一定数いると思われます。

そういった EC 企業にとって、Creative Studio は便利な機能です。わざわざ写真撮影を行わなくても、ライフスタイル画像が用意できるので、よりプロダクトピンの活用や、広告による成果向上がしやすくなったといえます。

Creative Studio は現在、一部の米国の広告主を対象にテスト中です。日本での利用開始も楽しみです。

ダイレクトリンクとモバイルディープリンクで広告から購入までがよりスムーズに

広告において、ダイレクトリンクとモバイルディープリンクが利用可能になりました。これらを活用することで、広告から商品購入までの流れがよりスムーズになります。

ダイレクトリンク

通常、ユーザーがホームフィードや検索結果の中から Pinterest 広告をクリックすると、まず広告がクローズアップされ、その後さらにクリックすることで LP へ遷移します。

それが、ダイレクトリンクを使った広告では、「今すぐ購入」等の CTA が埋め込まれており、ユーザーがクリックすると、そのまま直接 LP に遷移します(クローズアップはされません)。

これにより、商品を見つけてから購入に至るまでの流れがスムーズになります。

モバイルディープリンク

モバイルディープリンクを使った広告をユーザーがクリックすると、モバイルアプリ上の商品ページを直接開くことが出来ます。ユーザーはアプリに保存された支払い情報や配送情報を利用できるので、より簡単に商品を購入できます。

モバイルディープリンクを利用することで、広告成果が大幅に向上した実績も出ています。ダイレクトリンクもそうですが、利用することですぐに成果の向上につながりそうな機能です。

すでに Pinterest でモバイルディープリンクを利用している広告主は、モバイルディープリンク利用前の広告と比較して、コンバージョン率が 235% 上昇、顧客獲得単価(CPA)が 35% 低下しています

Pinterest Presents 2023 注目のプロダクトニュース ❘ Pinterest Business より)

3 つの新しい広告フォーマットが正式リリース

新しい広告フォーマットの正式リリースが発表されました。今回、正式リリースされたのは「ショーケースアド」「クイズアド」「プレミアスポットライト」の 3 つです。それぞれ簡単に見ていきましょう。

ショーケースアド

ひとつの広告の中に複数のピンが表示され、商品の機能、使い方を紹介するのに最適な広告フォーマットです。

Pinterest Presents 2023 注目のプロダクトニュース ❘ Pinterest Business より)

クイズアド

ユーザーに対してクイズを用意し、回答によってカスタマイズされた内容を表示する広告フォーマットです。

プレミアスポットライト

アプリ上の目立つ場所でワイド動画を表示できる広告フォーマットです。これまでは検索ページだけでの表示でしたが、ホームフィードでも表示可能になりました。これにより、プレミアスポットライトはアプリを開いたとき最初に表示される広告となり、注目・認知度を最大限に高めることができます。

新たな EC プラットフォームとの連携、ユーザー向けの新機能「コラージュ」、代理店向けのビジネスマネージャ

その他、以下の情報も発表されました。

連携可能な EC として、Salesforce Commerce Cloud、 Adobe Commerce が追加

これまで連携可能な EC プラットフォームはShopify、Woo 等がありましたが、その幅がさらに広がりました。

Pinterest ユーザー向けの新機能「コラージュ」の紹介

広告だけにフォーカスするのではなく、エンドユーザーに向けても新たな楽しみを提供するPinterest の姿勢がうかがえます。

コラージュ機能を使用すると、ピンから好きなアイテムをカットしてボードに保存したり、他のカットアウトと組み合わせたりしてお気に入りのアイデアのコラージュを作成するなど、すべてを 1 か所で行うことができます。

Pinterest Presents 2023 注目のプロダクトニュース ❘ Pinterest Business より)

代理店の業務効率向上を支援するビジネスマネージャーツールの提供開始

ビジネスマネージャーツールを使うと、これまで以上に容易に、代理店のポートフォリオやクライアントの企画を計画、開始、管理できます。

Pinterest アドを利用できる国・地域で、今秋以降に提供開始予定です。 

Pinterest Presents 2023 注目のプロダクトニュース ❘ Pinterest Business より)

考察:EC 向けの機能拡張に力を入れる Pinterest。EC 企業はどう付き合っていくべきか?

dfplus.io チーム 横関哲 (X @tetsu0116_


なぜ Pinterest は EC 向けの機能拡張に力を入れているのか?

Pinterest が EC 向けの機能拡張に注力する背景を考える上で、Pinterest のサービス/プラットフォームとしての特色が重要になってくると考えます。

Pinterest のコンセプトは、「ビジュアル探索ツール」です。ユーザーは「なにかいいアイデアがないか」「面白いモノ・コト」がないかなど、個人が持っている興味関心の枠を少しだけ拡げるツールとして、Pinterest を活用していることが多いです。 

実際に私自身も「プレゼン資料でどんなデザインにしようか…」とか「いい髪型ないか…」「こういうテイストだけど違うシャツないか…」のように、「探索」を行うために Pinterest を利用しています。

こういったユーザー心理は、購買行動と非常に相性が良いと言われています。たとえば「クリスマスのプレゼントどうしようかな」といったシチュエーションで、新しい商品と出会うためにユーザーは Pinterest を開く、というイメージです。

その延長で、見つけた商品をピンに保存して比較・検討しながら、実際の購入に至る、という流れは自然だと言えます。Pinterest Presents 2023 でも「Discovery→Decision→Do」と表現されていました。

自身の特色を活かすため、Pinterest は、メーカーやブランド、リテールといった EC の広告主からマネタイズできるような事業構造にしているという背景があります。(2022 年 6 月からこの流れを本格化させるべく、以前 Google の決済・コマース担当のプレジデントを担っていた Bill Ready 氏が CEO に就任しました)

こういった背景から、Pinterest は EC 向けの機能拡張に力を入れ、また、今回のイベントのように、EC の広告主に向けた情報発信も積極的に行っているのだと考えられます。

EC 広告主は今後、どう Pinterest を活用していくべきか?

正直、Pinterest がどれだけ日本国内で影響力のある媒体になるかはまだ未知数というのが個人的な見解です。ですが、海外を中心に広告の成功事例が日々挙がってきているのも事実です。

なので、「いま Instagram や TikTok に投稿しているアセットを Pinterest に横展開をしつつ、自社にデータを溜めていき、相性の良いコンテンツが見えたら、広告配信をする」などが現段階の付き合い方として最も良いのではないかと思っています。

私自身、今まで複数の広告主様の Pinterest 活用をご支援してきましたが、「広告出稿や投稿を行ったときの反響は、取り扱う商材やコンテンツの内容によって本当に異なる」というのが率直な感想です。なので、「まずは投稿をはじめてみて、自社と Pinterest の相性を探る」というのは第一歩としておすすめになります。

PInterest の場合、質の高い(エンゲージメントが高い)ピンをいかに増やし露出を広げるかというのが重要ですので、EC サイトの商品をピンとして一括掲載する無料機能「プロダクトピン」をお試しいただくのも一つの手かと思っています。投稿内容をいちいち考えることなくピンの数を一気に増やすことができ、非常に手軽です。

弊社ではプロダクトピンの作成に必要なデータ連携のサポートを行っていますので、もしもお困りであればご遠慮なくご相談ください。 

最後に、昨年 Pinterest Japan 様をゲストに迎え、EC 企業の Pinterest 活用について解説したセミナーのレポートをご紹介しておきます。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

ピンタレスト・ジャパン登壇!「EC サイトの成功事例で学ぶ活用法 Pinterest マーケティング入門セミナー」レポート | dfplus.io Blog

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