導入事例インタビュー

インハウスでデータフィード広告を開始して ROAS を 200% 改善!
「買えるLEON」のファーストパーティーデータを活用した
新規顧客へのアプローチ方法とは?

株式会社主婦と生活社
山口 倫生 様
「フリマアプリとフィード広告の相性はかなり良い」 スニダン運営の株式会社SODAが データフィード管理ツールを活用する理由とは
「フリマアプリとフィード広告の相性はかなり良い」 スニダン運営の株式会社SODAが データフィード管理ツールを活用する理由とは
  • 株式会社主婦と生活社
    https://www.shufu.co.jp/
    「主婦と生活社は、読者の暮らしと人生を豊かにする出版活動に取り組み、雑誌、書籍をはじめすべての出版媒体を通じて社会と文化の発展に寄与する」という経営理念のもと、生活者に寄り添い続けるメディア企業。70 年以上の歴史があり、時代とともに移り変わる環境や手段に合わせ、今も読者の心をつかむコンテンツを作り続けています。 主な発行・出版は、LEON、ar、JUNON、週刊女性、PASH など数十に及ぶ雑誌のほか、様々な書籍があります。
2000 年に発行された LEON は「大人の艶のある人生、生きがい」を提供することをビジョン / ミッションに掲げています。2020 年からは、雑誌だけでなく会員組織やイベントなど複数のアセットをつないで活用する「ONELEON プロジェクト」を推進中です。その中で EC サイトである「買えるLEON」は、新規顧客との接点として重要な役割を担っています。広告運用の効果を上げるために、運用を代理店からインハウスに切り替えたり、新しくデータフィード広告を始めたりされたそうです。データフィード広告による効果やファーストパーティーデータを活用した改善の方法などを、株式会社主婦と生活社で新しいメディアビジネスに挑戦する山口様にお話を伺いました。(本文敬称略)
山口 倫生 様
メディアビジネス部 デジタル推進室
室長 プロデューサー
雑誌ブランドを日々変わるデジタル環境に合わせ、「各媒体アセット創出から新収益を創出する(=ビジネスモデル化)」というミッションを持つ。ブランドファーストを前提とし、手段として「× デジタル」を用いたミッション推進のために、編集部との垣根を越えた様々なトライを行う。dfplus.io を導入中の「買えるLEON」では、主にマーケティング領域を担当。
Before
  • 1 つの広告媒体を広告代理店を含めて 2~3 名で運用
  • データフィード広告を実施できていなかった
After
  • インハウスに切り替えて、3つの広告媒体をほぼ 1 名で運用が可能に
  • データフィード広告が実施できるようになり、ROAS は 200% 以上、CPO は 250% ほど改善
  • 運用工数を削減した時間で、ファーストパーティーデータを活用した改善に取り組めるように

ONELEON プロジェクトで「大人の艶のある人生、生きがい」を提供する

ーはじめに LEON の事業戦略について教えてください!
山口  LEON のビジョン / ミッションは『大人の艶のある人生、生きがい』を提供することです。そのビジョン / ミッションを叶えるために、2020 年から推進する『ONELEON プロジェクト』では、UX の体系化からアセットの創出と連動を推進しています。

LEON が保有するアセットは、雑誌、イベント、会員(Club LEON)、WEB、SNS、EC(買えるLEON)があります。これらを有機的につなぐことで、読者の消費意欲を刺激することを最重視しています。雑誌から ECまでの購買ファネルを一気通貫にすること、クライアント様へ広告を含めた富裕層ソリューションを提供することで、LEON 事業の収益拡大を重要な指針としています。
マーケターの手元でフィード管理が完結。項目プリセットを活用することで1-2営業日でフィード作成が完了
ーONELEON プロジェクトでは「LEON」というコンテンツを活かし、そこに様々なアセットを紐づけて、UX を向上しながら収益化をしているんですね。EC サイトである「買えるLEON」はどのような位置づけなのでしょうか?
山口  LEON の誌面、SNS、WEB、メルマガなどのコンテンツを見て「欲しい!」と思ったときに、シームレスに購入ができる場所として「買えるLEON」があります。ONELEON 全体の UX の中では、読者に所有・体験サービスを提供するポイントとしての役割を持ち、消費行動を可視化する重要な立ち位置です。

※「買えるLEON」の詳細は YouTube でご紹介しています。プラットフォームとして Shopify を採用した理由や、雑誌のクオリティを実現するための工夫などを伺っています。
https://youtu.be/4P3oa3ysW-s?si=YSLsNymvbnaIT--2
マーケターの手元でフィード管理が完結。項目プリセットを活用することで1-2営業日でフィード作成が完了

ファーストパーティーデータを活用し、広告効果の改善に取り組む

ー「買えるLEON」では、どのようなマーケティング戦略を取られているのでしょうか?
山口 マーケティング方針として、2020~2022 年までは「LEON メディアの各アセット化」を推進しました。2023 年からは「各 LEON アセットで保有するオーディエンスデータの利活用」と設定しています。

ここ数年で注目されているファーストパーティデータを保有する媒体社として、各アセットにおける行動データの活用を推進しています。主な活用目的としては「LTV の改善」と「広告配信の効率化」の 2 つがあります。

LTV の面では LEON のリピーター化を促すために、オーディエンスデータを活用した「よりきめ細やかなパーソナル施策」に注力しています。

広告配信は最重要 KPI である新規顧客獲得を効率化するために、各アセットのデータを広告プラットフォームに連携することで CPO・ROAS の改善を進めています。
ー具体的には、どのようにデータを活用されているのですか?
山口 過去に「買えるLEON」で購入された方や、サイトによく訪問される方のデータ、会員データなどを各プラットフォームに連携し、オーディエンスを拡張して配信しています。「買えるLEON」の他にも「leon.jp」というサイトの閲覧データも活用しています。

「leon.jp」の記事を車・時計・ファッションなどのカテゴリーに分けて、各カテゴリーごとに広告配信ができるようにプラットフォームへ連携しています。10 程度のセグメントを用意していて、プラットフォーム単位でどのように広告効果の向上につながっているか、日々分析をしています。
ー配信されている広告媒体を教えてください!
山口 GA4 での流入・行動分析の結果から、Google、Yahoo!、Meta で広告配信を行っています。また、オーディエンスデータの利用の柔軟性や、動的広告でデータフィードが活用できるかを考慮して、広告を配信する媒体を選定しています。
マーケターの手元でフィード管理が完結。項目プリセットを活用することで1-2営業日でフィード作成が完了

インハウス運用に切り替えてデータフィード広告を新たに実施。工数を削減しながら ROAS は 200% 以上、CPO は 250% ほど改善!

ーdfplus.io はどのようなキッカケで導入されたのですか?
山口 アイテム数が 10,000 を超える「買えるLEON」では、訪問者が商品を見つけ出すことが非常に困難であるという課題がありました。新しく商品を認知できる間口を広げるために、データフィード広告の活用を検討する中で、dfplus.io を検索から見つけました。

複数のプラットフォームにオーディエンスデータを接続して広告配信することを想定していたので、データフィードの作成・調整を一元管理できることが最大の決め手でした。工数・コストを想定よりも大幅に削減でき、本質的な施策の改善に時間を活用できるようになりました。改めて dfplus.io に感謝しています!
ー嬉しいお言葉、ありがとうございます!dfplus.io を導入して広告の効果に変化はありましたか?
山口  ROAS・CPO ともに大幅に改善することができました。

2023 年 4 月に広告代理店との契約を終了し、同年 6 月からインハウスで運用を開始したタイミングで dfplus.io を導入しました。代理店時代はフィードを使わない Meta の広告のみだったものを、インハウス化のタイミングで媒体を増やしてフィードを活用するようにしました。

その結果、インハウスに切り替えた前後で ROAS は 200% 以上、CPO は 250% ほど改善することができました。代理店含め 2~3 名で運用していましたが、今はほぼ 1 人で運用して結果を出せており、代理店手数料だけでなく人員の工数も削減できています。私のように広告運用の専任ではなく、編集部と横断しながら複数のタスクに関わっている者だと、大変ありがたい導入結果となりました。

空いた工数でクリエイティブの改善テストや商品・顧客単位での深い分析に時間を活用でき、精神面や脳にも良いサービスだなと思っています(笑)
マーケターの手元でフィード管理が完結。項目プリセットを活用することで1-2営業日でフィード作成が完了

夢は LEON でメディアビジネスの可能性を広げること

ー今後、LEON が目指す姿について教えてください!
山口  引き続き、LEON 編集部の貴兄(アニキ)方々と熱く強く!ONELEON プロジェクトを推進し、LEON だからこそできる体験プロセスを強固にしていきます。

そして、22 年間にわたって読者を魅了してきたニッチメディアとして、数万規模の顧客とのリレーションを大事にした、出版ビジネスモデルの確立を進めていきたいです。「買えるLEON」としては越境 EC にチャレンジしたり、タイアップ収益の面では広告だけでなく LEON のサービス基盤を活かしたビジネスソリューションを提供するのが目標ですね。LEON でメディアビジネスの可能性を広げることを夢見ています。
ー目指す姿にむけて、データフィードをどのように活用する予定でしょうか?
山口 まずは配信先のプラットフォームを拡大したいと考えています。またプラットフォームの自動化がますます進むため、もととなる商品データのセグメントを工夫し改善を進めていきたいです。裏側の商品データのセグメントが「夏物」「秋物」のように粒度が粗いため、Shopify のメタフィールドを使って細分化することで広告の成果が改善できないかチャレンジしたいと思っています。

そうすることで、新規顧客へ最適な商品・タイミングでアプローチすることを実現し、LEON の体験プロセスへの入り口を広げていきたいですね。
※この事例の内容は、2023 年 11 月に実施したインタビューに基づいて作成しました。
※事例の内容は掲載時点のものです。