導入事例インタビュー

「ECサイトにあるすべての本で戦えるようになった」。
Shopifyを利用する東洋館出版社が
Googleショッピング広告に注力する理由とは

株式会社 東洋館出版社
秋元 健吾 様
Shopifyを利用する書籍のECサイト「東洋館出版社オンライン」「TOYOKAN BOOKS オンライン」では、
Googleショッピング広告をはじめ、商品データを活用した施策への注力が進んでいます。
東洋館出版社の秋元 健吾 様に、単発のプロモーションに対して感じていた課題、
Googleショッピング広告の実施による効果、今後の商品データ活用の展望について伺いました。
株式会社 東洋館出版社
秋元 健吾 様

ECサイト専任担当として2021年4月に入社。
「東洋館出版社オンライン」「TOYOKAN BOOKS オンライン」の
マーケティング全般を行う。
Before
  • 新刊だけをアピールする施策の費用対効果に課題を感じていた
  • Googleマーチャントセンターのエラーが解決できなかった
  • Googleショッピング広告の強みを活かすために
    フィードの改善が必要だと考えていた
After
  • Googleショッピング広告を始めたことで、
    ECサイト上の全ての商品が広告の対象に
  • Google広告のCPAが約1/10に削減
  • 広告に対する社内の意識を改善

単発のプロモーション施策の費用対効果に課題を感じ、商品データを活用した広告の実施を検討

ーdfplus.ioを検討されるきっかけとなった課題はなんですか?
背景にあった課題として、「広告の費用対効果の悪さ」がありました。新刊が発売されるタイミングで、YouTube広告、SNS広告などの単発のプロモーションを行っていたのですが、あまり効率的ではないと感じていました。

営業担当が本業の傍らで広告クリエイティブをひとつひとつ作り、それらを広告に出していました。ただ、残念なことに、かけた労力と広告費に対して得られた成果は少ない、という状態が続いていたんです。広告費、人件費の両面で効率化の余地があると感じていました。

そこで、単発のプロモーションではなく、ユーザーの検索行動に合わせて自動的に商品を露出できるGoogleショッピング広告に注力することで、効率的に売上が伸ばせるのではないか、と考えました。
「東洋館出版社 オンライン」
https://www.toyokan.co.jp

Googleマーチャントセンターのエラーをツール導入で解消

dfplus.ioを検討した直接のきっかけとしては、Googleショッピング広告の配信準備を進めているときに、Google マーチャントセンターでエラーが発生したことです。フィードを修正すればエラーが解消できる、というところまではわかったのですが、適切なやり方がわからず、つまずきました。

また、Googleショッピングの強みを活かすために、フィードを改善し、媒体により多くの情報を渡すことが重要だと考えていました。たとえば、「商品カテゴリ」という項目が空白だったので、きちんと情報を入れてあげる必要があると思いました。

データフィード管理ツールを使えば、上記で挙げた「エラーの解決」と「フィードの改善」が出来ると考え、Shopifyと連携しているdfplus.ioを見つけました。
ー課題はどのように解決されましたか?
フィードを修正したことで、エラーが解消され、Googleショッピング広告の配信が出来るようになりました。また、商品カテゴリの中に入れる情報を社内で整理し、フィードに反映させました。

「新刊の本だけでなく、ECサイトにあるすべての本で戦えるようになった」

ーGoogleショッピング広告の成果はいかがですか?
Googleショッピング広告を始めたことで、新刊の本だけでなく、ECサイトにある本すべてで戦えるようになったと感じています。単発のプロモーションをしていたころに比べて、広告の費用対効果が大きく改善しました。

以前は、Google広告のメニューの中でも、YouTube広告とディスプレイ広告を主にやっていたのですが、ショッピング広告を始めてから、Google広告全体のCV数が大幅に増加しました。CPAも20,000~30,000円から2,700円程にまで抑えることが出来ており、改善幅としては約1/10です。また、営業担当がクリエイティブを作成する必要がなくなり、本業に集中してもらえるようになりました。

さらに、Googleショッピング広告を始めたことが、社内の広告に対する意識を変えることにつながったと感じています。以前は、費用対効果に目が行っておらず、広告を「とりあえずやる」ところで止まってしまっていたと思います。しかし、CPAが大きく改善したことで、費用対効果に目が行くようになり、PDCAを回していく意識が醸成できました。

メタフィールドから取得した情報を活用してエラーを解決

ーdfplus.ioを使って実際に行った処理をできるだけ具体的に教えてください
まずはエラーの解消のために、原因となっている部分の修正を行いました。原因は主に「予約商品の在庫状況の値が正しくない」「商品フィードと商品ページで価格が一致していないアイテムがある」の2つでした。

1つめの「予約商品の在庫状況の値が正しくない」は、予約商品の在庫状況(availability)に「out of stock」という値が入っている状態でした。そこで、予約商品の在庫状況には「preorder」と入るようにルールを設定しました。また、「preorder」を使う場合、入荷予定日(availability_date)に商品が発送可能になる日付を入れる必要があるので、発売日の日付が入るようにルールを設定しました。発売日の情報はShopifyのメタフィールドから取得しているのですが、dfplus.ioがメタフィールドに対応しているおかげで、手間なく設定することが出来ています。

2つめの「商品フィードと商品ページで価格が一致していないアイテムがある」は、一部の商品で、「商品ページでは税込価格が表示されているが、商品フィードには税抜価格が入っている」という状態でした。そこで、dfplus.ioの四則演算機能を使って、該当する商品に対して、価格に税率がかかるようにルールを設定しました。

エラーの解決以外にも、いくつかフィードの改善を行いました。対応表を使って、商品カテゴリとGoogle商品カテゴリを設定したほか、商品タイトルに「【公式】」「東洋館出版社」といったキーワードを追加する、ということを行っています。
*dfplus.ioの機能やUIは、3週間の無料トライアルでお試しいただけます

Facebook、Instagram、Criteoなど、商品データを活用した広告をさらに展開していきたい

ーデータフィード活用の今後の展望について教えて下さい。
現在、Facebook、Instagramに展開する準備を進めています。Facebook、Instagramが軌道に乗ったら、その次はCriteoなどにも展開していこうと考えています。Googleショッピング広告を通して、商品データを活用した広告の効率の良さは実感できたので、これからも展開先を増やし、注力していきたいです。
※この事例の内容は、2021年12月に実施したインタビューに基づいて作成しました。
※事例の内容は掲載時点のものです。