人材系サイトが Criteo のデータフィードを作るときに気をつけるとよいポイント:「クリエイティブ」と「AI の学習促進」の 2 面から解説

精度の高いリターゲティング配信や豊富な配信面を強みとする Criteo は、業界問わず人気の施策です。求人メディア、人材派遣、人材紹介などの人材系のサイトの集客施策としても広く利用されています。
Criteo を配信するためには、求人データを元に Criteo 用のデータフィードを作成する必要があります。
本記事では、人材系サイトのはじめて Criteo 用データフィードを作る時に気をつけるべきポイントを解説します。
重要なのは「クリエイティブ」と「AIの学習促進」
Criteo のデータフィードを作る時、「クリエイティブ」と「AI(最適化エンジン)の学習促進」の 2 つを軸に考えましょう。
なぜかというと、これら2つは Criteo で広告成果を上げる上で重要な要素だからです。
さらに言うと、フィードの作り方ひとつで、「良いクリエイティブを出せるかどうか」「AIの学習、および配信の最適化が進みやすいかどうか」が左右されます。
次の章から「クリエイティブ」と「AI(最適化エンジン)の学習促進」それぞれについて詳しくご説明します。
フィードを使って「良いクリエイティブ」を作る方法
Criteo のクリエイティブはフィードに含まれる情報をもとに生成されます。
たとえば、これは Criteo の広告クリエイティブの一般的な例です。
クリエイティブ上の各要素とフィード項目の対応関係は以下の通りです。
クリエイティブ上の要素 | フィード項目名 |
求人のタイトル | [name] |
説明文 | [description] |
給与情報 | [price] または [extra_atp] |
これらの項目に入る値を変えることで、クリエイティブの内容を操作することができます。
Criteo のクリエイティブの表示フォーマットは様々なバリエーションがありますが、多くのフォーマットで、「name」「description」「price」の項目が使われています。つまり、良いクリエイティブを作っていくうえで、これら 3 つの項目は特に重要になるということです。
では、どのような値を入れるべきなのかということについて、「求人タイトル」「説明文」「給与」それぞれについて具体的にご説明します。
求人タイトル(name)はシンプルに
求人タイトル(name)を作るうえで、基本となる考え方は以下です。
極力短く・シンプル・端的に
アピールしたい重要な要素から先頭に並べていく
Criteo のクリエイティブのフォーマットは、表示される文字数が短いフォーマットも多く、長いタイトルや説明文は途中で見切れてしまいます。
そのため、短くシンプルなタイトルを基本とし、アピールしたい要素は見切れるのを防ぐために先頭に持ってきたほうがよいでしょう。
例として、以下 2 つのタイトルを同じフォーマットで比べてみましょう。
A.青山一丁目駅から徒歩2分の駅チカ!カフェのホールスタッフとして働きませんか?高時給でしっかり稼げるお仕事です!
B.青山一丁目駅徒歩2分/カフェホールSTAFF募集/高時給OK
A よりも B のほうが端的にまとまっており、ユーザーの目線で見た時に視認性が高いと感じられます。
求人サイトによっては、タイトルに多くの要素が詰め込まれており、長くなっているものもあるかと思います。
そういった場合は、そのタイトルをそのまま出すのではなく、一度「どの要素を優先してアピールしたいか?」という観点で各要素を分類し、優先度の高いものから順番に並べてタイトルを作るとよいでしょう。
説明文(description)でタイトルに足りない要素を補う
説明文(description)もタイトルと同様、文字数超過による見切れを防ぐため、基本的に「極力短く・シンプル・端的に」作りましょう。
また、説明文には「タイトルで伝えきれなかった要素を補足する」という役割を持たせることをおすすめします。
例として、2 つの説明文を見比べてみましょう。
A.おしゃれで人気のカフェで楽しく働けます!未経験者でも安心して働けるサポート環境!学生・フリーターの方は大歓迎!
B.おしゃれな人気カフェ/未経験でも安心サポート/学生・フリーター大歓迎
A の説明文は、見切れているほか、内容が一部タイトルと重複してしまっています
それに比べ、B の説明文は、シンプルにまとまっていて、かつ、タイトルと要素の重複がないため、ユーザーに伝えられる情報の総量が増えています。
もう少し踏み込んだ話をすると、「description」の項目に、求人票上の「説明文」が入っている必要はありません。
たとえば、求人票における「職種」の項目の内容が、シンプルで、かつ、タイトルにない情報を補足できているのであれば、それをフィード上では「description」として登録してしまっても問題ありません。
Criteo は比較的自由度高くフィードを構築できるので、そういったテクニックを駆使して良いタイトル・ディスクリプションを構成していきましょう。
給与は「price」ではなく「extra_atp」を使う
クリエイティブ上で給与を示す部分のもとになるのは、「price」というフィード項目です。
この「price」という項目には「数字以外を入れてはいけない」というルールがありますす。
ですが、求人の給与は「時給」や「月給」「年収」といった文字を伴う形で示されることが多く、上記のルールに抵触します。
この問題は、「pirce」の代わりに「extra_atp」という項目を使うことで解決することができます。
「extra_atp」は、数字や漢字を含め自由にテキストを入れることができるほか、クリエイティブ上で給与として表示させることができる項目です。
「extra_atp」に表示させたいテキストを設定したうえで、 Criteo 社に「extra_atp」の取り込みと表示を依頼することで、「price」の代わりに「extra_atp」の情報がクリエイティブに表示されます。
このテクニックを使うことで、「時給xx〜xx円」「月給xx〜xx円」など、求人に合わせた給与の表現が可能になり、クリエイティブを改善できます。
ここまでご紹介したポイントを意識しながらフィードの設定をすれば、視認性が高く、ユーザーに対する訴求力が強いクリエイティブを作ることができるはずです!
フィードを使ってAIの学習を促進する方法
効果の出やすい Criteo フィードを作るうえで、クリエイティブの次に重要なのが、「AI(最適化エンジン)の学習が進みやすくなるようにする」という観点です。
Criteo の広告配信は、複数の機械学習エンジンを使いながら、「誰に・どの求人を・どのように」配信するかが判断され、最適化が行われます。その際、エンジンは各求人の特徴や属性を理解しようとしますが、その学習の材料になっているのがフィードの中の情報です。
そのため、フィードの情報を充実させることで、より学習が進みやすくなり、結果として配信が最適化されやすくなります。
カテゴリ(categoryid 1~3)を設定する
Criteo のフィードには多くの項目が存在しますが、中でも優先して設定しておきたいのがカテゴリ(categoryid)の項目です。「categoryid」は「categoryid1」「categoryid2」「categoryid3」が存在します。また、「categoryid1」は必須項目ですが、「2」「3」は任意項目です。
「categoryid1」だけでなく、「2」と「3」も設定することで、学習材料が増え、学習を促進することができます。
では、どのように設定するのがよいのでしょうか。
原則としては「ユーザーの趣向を具体化する異なる3軸の情報を設定する」ことが推奨されます。具体的には、
職種
勤務地
給与(金額帯)
職種
業種
雇用形態
などは、カテゴリに設定する情報としてよく使われます。
カテゴリのよくある設定例と改善例をご紹介します。
▼よくある設定例
categoryid1 | categoryid2 | categoryid3 | |
◯◯株式会社 | 営業職 | - | - |
株式会社⬜︎⬜︎ | 企画・管理 | - | - |
△△株式会社 | エンジニア | - | - |
▼改善例
categoryid1 | categoryid2 | categoryid3 | |
◯◯株式会社 | 営業職 | 正社員 | 東京都 |
株式会社⬜︎⬜︎ | 企画・管理 | 正社員 | 神奈川県 |
△△株式会社 | エンジニア | 契約社員 | 大阪府 |
「職種」の情報が設定されている categoryid1 に加え、「契約形態」を categoryid2 に、「勤務地」を categoryid3 にそれぞれ設定しました。これにより、エンジンが求人の特徴・属性を理解しやすくなり、学習が促進されると考えられます。
カテゴリの項目を効果的に活用するには、各求人サイトの特性や KPI に合ったカテゴリを選定することが重要になります。
また、エンジンの学習材料を増やすという意味では、categoryid 以外の任意項目も、できる限り空白のままにせず、情報を埋めていくことも有効な手段といえます。
おわりに
人材系サイトがはじめて Criteo のデータフィードを作る時に気をつけるべきポイントを「クリエイティブ」「AIの学習促進」の面からご紹介してきました。
もし、Criteo のフィードの作成方法についてわからないことがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。これまで多数の人材企業様の Criteo フィード作成を支援してきた我々のナレッジを総動員し、丁寧にお答えします。







