
ECの大きなうねり:Agentic Commerce
仕事から健康まで、相談しないトピックはないぐらいに浸透した生成AI。ECの分野でも日ましに影響が強くなり、プラットフォーマーの動きも活発です。
2025/9/29 Open AI、ChatGPTのInstant Checkout と Agentic Commerce Protocolを発表
https://openai.com/ja-JP/index/buy-it-in-chatgpt/2025/11/13 Google、AIモードやGeminiでのショッピング体験に関するアップデートを発表
https://blog.google/products-and-platforms/products/shopping/agentic-checkout-holiday-ai-shopping/2026/1/11 Googleが中心となってUCP(Universal Commerce Protocol)を発表
https://developers.googleblog.com/under-the-hood-universal-commerce-protocol-ucp/2026/1/13 Shopify が「エージェンティックコマースプラットフォーム」に関するPRを配信
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000158.000034630.html
Googleが中心となって発表したUCPは、いわば生成AIのためのECでの購入プロセスの統一規格で、加盟した企業のラインナップをみても本気度を感じます。
正直、「生成AIに決済まで任せたいシーンはまだそんなにないかな」という感じもありますが、商品の比較検討段階では、すでに生成AIが活躍していると考えた方が良さそうです。
ECマーケターにとっては、utm_source=chatgpt の参照リンクが増え、一方ではゼロクリックでSEO流入が減るなどの形で、すでに生成AIの影響は出ているかと思います。(余談ですが、AEO/LLMOの取り組みを始める方のために、フィードフォースでは生成AIでの最適化評価SaaS Answer.io を提供しています。)
ちなみに最近発表されたChatGPTの広告の例は、レシピを検討しているユーザーに、ホットソースを紹介しているものでした。つまり買い物をしようと腰をあげる前、比較検討よりさらに前に商品を紹介する内容です。批判も多かったようですが、個人的には広告主にとってもユーザーにとっても良い広告だと思います。

(https://openai.com/ja-JP/index/our-approach-to-advertising-and-expanding-access/ より引用)
このように生成AIを通じた買い物は、現時点では比較検討において、将来的には決済完了も含め、ECにとって避けて通れないトピックになってきました。
生成AIの文脈でも、おなじみの Google Merchant Center 商品フィードが鍵に
生成AIを通じた買い物という文脈でも、おそらくすでに活用されている Google Merchant Center 商品フィードを充実させることが非常に重要になります。
生成AIは人間と同じようにGoogle検索をしてWebサイトを閲覧しているように見えるかもしれませんが、実際にはそうではなく、データを解読しているだけです。生成AIのエンジンにとって読み解きやすい構造化データや商品データフィードを用意することは、生成AIに情報を正しく渡す手段として必須の対応です。
たとえば、GoogleはUCPの準備としてGoogle Merchant Centerが重要であることを明言しています。
https://support.google.com/merchants/answer/16837055?hl=ja
Google Merchant Center といえば、dfplus.io をお使いのEC事業者様では約9割がご利用いただいています。すでに、Google Merchant Centerのフィードを作成されている方は、生成AIが参照するためのデータの大元は用意できているということになります。(おめでとうございます!)
また、ChatGPTからは商品フィード仕様が発表されています。(データフィード送信には事前の登録が必要です)
生成AIを通じたショッピングに最適な商品データとは(推測)
AIが買い物をサポートすることを前提に、商品データをどのように整備していくべきなのでしょうか。ここからは推測を含む考察になります。
基本に忠実に、現状のフィード項目をしっかり充足する
まずはGoogle Merchant Centerを見直してみてください。
エラーが起きている商品は、エラーを解決しておくべきです。また、任意項目まで埋まっていない場合もあるかと思いますが、情報は多いに越したことはありませんので、埋めておきます。
キーワードは、文章に直す
検索エンジン対策として、商品説明文などの項目にキーワードを羅列するような施策を行なっている場合、言葉を補って文章にします。文脈を与えることで、生成AIが参照しやすい情報になります。そのため、生成AIにユーザーが相談した際、引用されたり紹介されたりしやすくなると考えられます。
生成AIが相談されやすい情報を充実させる
GMCでは今後、数十項目のフィード項目が増えるという予告があり、その一例として以下があげられています。
商品に関するよくある質問への回答
対応アクセサリ
代替品
ChatGPT商品フィードでも、以下などの項目が用意されています。
Q&A
レビューデータ
商品に関する注意・警告
これらのほか、利用シーン・用途、年代別の評価、アレルギー情報なども重要になることが予想されます。
基本的には、各社の仕様の発表に追従する形での対応で良いかと思います。一方で、レビューデータの構造的な整理など、今のうちから始められることもありそうです。
まとめ:生成AI時代も「商品の魅力を正しく伝える」データフィードを
生成AI周辺では新しい動きが多いですが、商品データに関しては既存のデータフィードをベースに情報を充実させるなど改善していく方向性が現実的かつ有効と思われます。
dfplus.io としても、新しい項目や仕様がわかり次第、お伝えしていきます。
Xのフォローはこちらからどうぞ。
「商品の魅力を正しく伝える」重要さは、どのフィード先でも変わりません。生成AI時代も、よいデータフィードライフを!
(執筆:千葉 蘭)

























