
(本記事は2026年8月時点の情報です。最新の仕様・情報に関しては媒体社ヘルプまたは媒体サポートへお問い合わせください。)
Googleの車両広告(Vehicle Ads)は、自動車ディーラーや中古車販売業者にとって、リード獲得や在庫消化を効率化する強力なツールです。アメリカやイギリスなど海外での先行導入に続き、2026年6月には日本国内でも正式に提供が開始されました。
本記事では、日本国内での提供開始を受けて、Google車両広告を日本で配信するために必要なデータフィードの仕様と、どんなデータを用意すればよいか、初心者でも理解できるように詳しく解説します。
1.Google車両広告とは?
Google車両広告は、新車・中古車の車種や価格、販売地域といった車両情報を、画像とともにGoogleの検索結果の上部などに表示できる広告フォーマットです。すでにアメリカやイギリスなどの海外市場で導入が進んでおり、2026年6月からは日本国内でも利用可能となりました。オンラインでの自動車販売や店舗への来訪を促進する手段として注目を集めています。
Google車両広告の概要は以下の記事も併せてご参考ください。
Google 車両広告(Vehicle Ads)とは?特徴・仕組み・海外事例をまとめて解説
2.Google車両広告を出すために必要なものは?
Google車両広告を出すために準備するものは、以下の4つとなります。
準備するもの | 概要 | 関連リンク |
|---|---|---|
1. Googleビジネスプロフィール(GBP/旧Googleマイビジネス) | お店や会社の名前・住所・電話番号などを、Googleの検索や地図に無料で表示できるサービスです。 | |
2. Googleマーチャントセンター(GMC) | お店の商品を、Googleの検索やショッピング(商品一覧)に表示できる無料のサービスです。ネットでの検索を通して、お店の商品を見つけてもらいやすくなります。 | |
3. Google広告(GoogleAds) | お店や商品の広告を、Google検索結果、YouTube、ディスプレイネットワークなどに配信できる広告ツールです。 | |
4. 車両データフィード | 車種、価格、年式、走行距離、販売エリアなどの車両の情報をまとめたデータファイルを指します。 |
本記事では、4.の車両データフィードを準備するにあたって、どんな情報が必要かに焦点を当てて解説していきます。
Google車両広告出稿までの大まかなフローについては、以下も併せてご参考ください。
Google 車両広告の出稿方法とは?配信開始までの準備を 5 ステップで解説
データフィードとは?
データフィードとは、様々な言葉の定義がありますが、ここでは「車両広告を出すために必要な、媒体指定のフォーマットに併せて変換した車両情報のデータファイル」と考えていただければ大丈夫です。
Googleの検索ページへ、車両の車種やブランド、価格といった情報を、検索してきたユーザーに対して広告として訴求するために必要な車両情報をまとめたものと理解いただくとよいでしょう。
データフィードに関する解説は以下も併せてご参考ください。
結局のところ、データフィードとは何か?これを読めばだいたいわかる。
3.Google車両広告を日本で配信するために必要なデータフィード項目は?
Google車両広告では様々な項目が用意されていますが、本項目では、必ず用意する必要がある項目に絞って解説します。
Google車両広告で設定できるデータフィードの全項目の詳細に関しては、Googleのサポートページも併せてご参考ください。
必須のデータフィード項目は?
Googleから現時点で必須で指定されている項目をピックアップして以下にまとめました。一部、扱う車両によって必須項目が追加になるケースもあるため、自社で扱う車両が該当するか、データを用意できるか必ず確認しましょう。
必須項目名※[]内/英語表記の項目名 | 項目説明 | フィード表示サンプル値 | クリエイティブ表示 |
|---|---|---|---|
Google 商品カテゴリ [google_product_category] | Google広告で商品を分類するためのカテゴリ区分です。Googleがあなたの商品を正しく理解し、検索結果や広告で適切に表示するために使います。 | 916 | |
車両販売形態 [vehicle_fulfillment] | Google上で車両(新車・中古車など)を広告表示する際に、「どのように車を届けるのか」という販売形態・引き渡し方法を訴求する属性です。 | (1)in_store:1111:2222 | |
店舗コード [store_code] | 各ディーラーを識別する英数字の固有 ID。 | 1111 | |
ID [id] | 車両ごとの固有のID(在庫管理番号、車両識別番号(VIN)など)を記載します。 | AAA | |
商品画像リンク | 自社車両が検索された時に、広告に表示するメインの車両画像のURLを記載します。 | https://example.com/img/123/car_image.jpg | ◎ |
リンク テンプレート [link_template] | 車両のランディング ページの URL、及び末尾に店舗コード [store_code]をパラメータとして付与したものを表示します。 | https://example.com/123?store={store_code} | |
商品リンク [link] | 該当の車両説明ページ(VDP)へのURL | https://example.com/456 | |
価格 [price] | 車両価格を税込み、末尾に「 JPY」(価格との間に半角スペース)を付与したものを表示します。 | 310000.00 JPY | ◎ |
車両価格タイプ [vehicle_price_type] | 右側に記載の「vehicle_base_price」を固定で表示してください。 | vehicle_base_price | |
状態 [condition] | 販売する車両が、 | (1)new | ◎ |
ブランド [brand] | 車両のメーカー名を表示してください。 | A社 | ◎ |
モデル [model] | モデル名(車両そのものの型式や世代)を表示してください。 | ||
トリム [trim] | トリム(車両の装飾に関する情報)を表示してください。 | ||
年 [year] | モデルの年式を4桁整数で表示してください。 | 2012 | ◎ |
走行距離 [mileage] | 車両の走行距離を以下の形で表示してください。 | 21000 Km | ◎ |
色 [color] | 車両の色を表示してください。 | ブルー/ホワイト | |
諸費用 | 保険料や登録料などの追加でかかる費用を記載してください。 | 1500.00 JPY | ◎ |
初回登録日 [date_first_registered] | 該当の公的機関に車両を最初に登録した日付を示す場合に使用します。 | 2012 | ◎ |
車両カテゴリ [vehicle_category] | 軽自動車(kei_jidosha)、普通車(futsu_sha)のいずれかを表示してください。 | futsu_sha | |
保証 [warranty(duration:mileage)] | 車両の保証情報を指定するために使用します。指定しない場合、「保証なし」扱いになります。 | 36:30000 km | ◎ |
車両法定点検込み | 納車前の「法定点検」と「整備」実施の有無について表示してください。 | yes | ◎ |
次に、注意が必要ないくつかの項目について、ご紹介します。
商品画像リンク[image_link]
[image_link]属性を使用して、実際の車の画像を送信します。次の点に注意が必要です。
オーバーレイされたロゴ、バナー、透かし、その他のテキストは使用しない
「画像なし」や「近日登場」などのプレースホルダ画像、実際の車ではない一般的な画像やストック画像を使用すると不承認になる
※例外:ストック画像は、メーカー、モデル、色が掲載対象の車と同じものを示していれば、新車に使用可能
参考:
https://support.google.com/merchants/answer/6324350
https://support.google.com/merchants/answer/13389785
車両販売形態によって必須となる項目が変わる「リンク テンプレート [link_template]」と「商品リンク [link]」
広告に掲載する車両の商品ページのURLは必須となりますが、掲載した車両を購入した場合、「どのように購入者に届けるのか」を訴求する車両販売形態によって、設定すべき項目が変わることにも注意が必要です。
「店舗在庫あり」「特定店舗受取可」など、車両の受け取りが店舗の場合(販売形態 instore の場合)は、「リンク テンプレート [link_template]」は必須項目です。車両の商品ページのURLと、Googleが指定するパラメータを組み合わせたものを設定する必要があります。
▼ポイント
store_codeパラメータの挿入必須
・テンプレートURL内には、 {store_code} というValueTrackパラメータを含める
・任意属性である ads_redirect(広告用リダイレクト)も併用する場合、両方の属性に {store_code} パラメータを含める
店舗固有のランディングページへの誘導
・[link_template]は、ユーザーが選択した(または現在地の)店舗における在庫状況や価格が正しく反映される「店舗専用ページ」に遷移するよう設定する
ドメインの整合性と所有権の確認
・Merchant Center に登録されているドメインと、[link_template]で使用されるドメインを完全に一致させる
▼設定例
OK
https://www.example.com/123456?store={store_code}
https://www.example.com/123456?id=v9876&store={store_code}
https://www.example.com/store/{store_code}
※URLに複数の情報を含める場合、区切り文字は次のように使い分けます。
1 つ目:クエスチョンマーク(?)
2 つ目以降:アンド(&)
NG
…/123456&store={store_code} または …/123456?id=v9876?store={store_code}
→ 最初のURLパラメータは ? で指定。? は1つしか使えないため、2つ目以降は & で指定する
…/123456?store=storeABC
→ 実際の店舗コードではなく {store_code} を含める
一方で「オンライン(自宅配送)」の場合は「商品リンク [link]」が必須です。車両の商品ページのURLを表示させる必要があります。同じ車種でもオプションや価格が違うものを複数登録したい場合は、商品リンクを別々に設定してください。
▼ポイント
ページの内容とURLを固定する※必須
・リンク先は、特定のモデルとトリムが正確に表示されるページを指定
・ユーザーごとに変わる一時的なURL(セッションID付きのものなど)はNG
ID属性で「別物」として区別するため、同じ車両でも色やオプション、価格が異なるものを別々に登録する場合は、バリエーションごとに必ず固有のID を割り当てる
【Build to Order(受注生産)*の場合】固有URLやURLパラメータでページ内容を切り替える
・固有のURL や URLの末尾にパラメータ(例 ?option=A)を付け加えることでオプションが選択済のページが表示されるようにする
・ユーザーがさまざまな価格帯やオプションを比較できるように、同じ受注生産モデルでも複数のバリエーション(異なる価格や仕様)をフィードに登録する(推奨)
・設定例:https://www.example.com/vehicles/new/ModelG/Motion?color=MDTBlack
*受注生産の場合は、販売形態にオンラインを設定します。ただし、オンライン形式の利用には、Googleによる事前の承認が必要です。
リンク テンプレート [link_template]
商品リンク [link]
中古車販売の場合、追加で必須となる項目「車両費用 [vehicle_expenses]」と「車両法定点検込み [vehicle_mandatory_inspection_included]」
掲載したい車両が中古車の場合、日本では「車両費用 [vehicle_expenses]」(保険料など、本体価格以外でかかる費用)と「車両法定点検込み [vehicle_mandatory_inspection_included]」(納車前の「法定点検」と「整備」実施の有無)についても併せて表示義務があります。
中古車を広告掲載したい場合は併せて上記2つの情報も表示できるよう、データを準備でききるか確認しましょう。
詳細はGoogleのサポートページをご確認ください。
車両費用 [vehicle_expenses]
車両法定点検込み [vehicle_mandatory_inspection_included]
結局どんなデータを準備すればよいか?
必要な項目は?
まずは最低限、各車両ごとに以下の情報が入ったデータを準備できるか確認しましょう。
※キャプチャはデータのイメージサンプルです

車両ID
車両配送方法(店舗受け取り/特定店舗の指定/自宅配送)
車両画像のURL
車両LPのURL
価格(税込み/LPの表示と一致したもの)
車両の状態(中古車/新車)
ブランド
モデル
トリム
走行距離
色
車両カテゴリ(軽自動車/普通車)
車両の販売形態が実店舗の場合は、以下の情報も用意できるか確認しましょう。
店舗コード(Googleビジネスプロフィールに登録済みのもの、もしくは店舗データソースに登録済みのもの)
中古車を扱う場合、以下のデータも併せて用意できるか確認しましょう。
納車前の「法定点検」「整備」実施の有無
保険料や登録料などの諸費用
保証内容
サイトへの車両情報の初回登録日
キャプチャのデータのように、各項目ごとの値が、それぞれ分かれた状態で表示されている方が望ましいです。
データ形式は?
Google が定めるフォーマットとして使用できるファイル形式は、以下のいずれかです。
タブ区切りのテキストファイル(推奨)
XML ファイル
Content API for Shopping
詳しい項目構成や仕様については、以下の公式ヘルプをご確認ください。
参考リンク:https://support.google.com/merchants/answer/12631822
4.最後に
2026年6月に日本国内でも正式提供が開始されたGoogle車両広告を配信するためには、
指定する仕様に沿ったデータフィードを
媒体側へ定期的に送信すること
この二つの要件を抑えてデータの作成・更新体制を準備することが重要となります。
このため、初めて取り組む場合は、まずはGoogleから指定されている、必須の車両情報を、自社サイトから出せるように準備を整えておきましょう。
配信を検討する中で、必要なマスターデータや連携するデータフィードの構築にお困りの場合はぜひご相談ください。
さらに詳しく知りたい方はこちら
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