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2026/1/16 04:00

ピンタレスト・ジャパンが解説!発見を購買につなげる「Pinterest ショッピング」の基本と活用のポイント

セミナーレポート

本記事では、ピンタレスト・ジャパン合同会社と、豊富な運用実績のあるアナグラム株式会社をお迎えしたセミナーの内容をもとに、Pinterest ショッピングを徹底解説。オーガニック運用からカタログ連携、広告運用まで、実践的なノウハウをご紹介します。

Pinterest とは

Pinterest は、検索・ソーシャルメディア・eコマースの 3 つの要素を兼ね備えた「ビジュアル探索プラットフォーム」です。

【ユーザー動向】
日本国内の Pinterest 利用者数(年間)は約 1,280 万人で、約 6 割が女性です。

年代構成を見ると、ミレニアル世代および Z 世代が全体の約 6 割を占めており、特に Z 世代の比率が高いのが特徴です。Z 世代にアプローチしたい事業者にとって有効なチャネルといえます。

トレンドへの感度が高い点や、情報収集や自己表現に積極的なのも Pinterest ユーザーの特徴です。ポジティブな環境を求める傾向や、経済力・ライフスタイルを重視する傾向も見られます。

さらに、ユーザーが Pinterest で閲覧・保存しているカテゴリー数は 1 人あたり平均 12 カテゴリーにのぼります。ファッション、美容、フード・ドリンク、推し活、アニメ・芸能人などエンタメ系の利用も多く見られます。

加えて、引っ越しや新しい家具探しのためのインテリア、旅行、ライフイベント(結婚式や出産)、ハロウィンやクリスマスに代表される季節イベントをテーマにした検索も活発に行われています。

【利用シーン】
一般的な SNS では、友人の投稿を見たり、気晴らしや暇つぶしでなんとなくアプリを開いたりする利用が多く見受けられるのに対し、Pinterest ユーザーの 6 割以上は「アイデア探し」という明確な目的意識を持って活用しているのが特徴です。

【コンテンツの特徴】
Pinterest が他の SNS と大きく異なるのは、「誰が投稿したか」ではなく、「どのような内容か」にユーザーが注目し、エンゲージメントが高まる点です。そのため、Pinterest ではコンテンツそのもので人々の興味を惹きつけることが最も重要です。

【検索行動の特徴】

Pinterest の検索上位の 97%は非指名検索です。

つまり、Pinterest では特定のブランド名などで探すケースは少なく、より幅広いジャンルや概念的なキーワードからアイデアを絞り込む使い方が主流となっています。この傾向から、Pinterest ユーザーはアイデアを探す初期段階でプラットフォームを積極的に活用していることが分かります。

Pinterest とショッピングの親和性

Pinterest ユーザーの 6 割以上が、ショッピング目的で Pinterest を活用しています。

ただし、この数値は Pinterest 上ですぐに購入まで至るユーザーの割合を指すものではありません。Pinterest で見つけた商品を他のプラットフォームや店舗で買い物をするなど、ショッピングの様々な場面で利用されています。

ユーザーのショッピングジャーニーがますます複雑化するなかで、効率が良いタッチポイントをより多く獲得することが有効です。ショッピング効率が高いタッチポイントの条件として以下の 3 つが挙げられますが、これらを満たすのが Pinterest です。

  1. ショッピング意欲が高いユーザーに対して

  2. ショッピングの意欲が高いタイミングで

  3. ショッピングと親和性の高い環境を促すこと

また、Pinterest にはショッピング意欲の高いユーザーが集まっており、オンラインショッピングの動機づけとなる割合が他プラットフォームと比較して高い傾向があります。


【Pinterest の主な活用シーン】
Pinterest がショッピングジャーニーで役立つ主な場面は 3 つに分類できます。

  • 目的型探索で欲しいものに近づく時

  • オープン型探索で欲しいものがより広がる時

  • 様々なアイデアを探す中でさらに欲しいものを深める時

Pinterest は発見から興味喚起、検討、購入決定まで幅広く関与しているため、ブランドは購買行動の各段階にアプローチできるコンテンツを用意する必要があります。

アカウント運用のポイント

オーガニック運用の 4 つのメリット

Pinterest アカウントのオーガニック運用には、以下のメリットがあります。

1. 効果が長期間持続する 
Pinterest はタイムライン形式ではなく、ユーザーとの親和性が高い投稿や検索結果が表示されます。また、計画的に利用するユーザーが多く、他のプラットフォームに比べて、より早い段階から長期的に検索される機会が多い傾向にあります。
したがって、投稿の効果も積み重ね型で、エンゲージメントの高い投稿は時期を問わず継続的な反応を得ることができます。過去の投稿も同様のタイミングで再び注目されることがあり、コンテンツの寿命が比較的長い点が特徴です。

2.静止画・動画に外部リンクを設定できる
Pinterest では投稿を「ピン」と呼びます。各ピンから自社ウェブサイトや SNS へユーザーを誘導できるため、トラフィック獲得の手段として多くの企業やクリエイターが活用しています。

3.購買意欲の高いユーザーが多い
Pinterest には購買や行動意欲の高く、ポテンシャルの高いユーザーが最初から多く集まっています。

4.コンテンツの質を重視した評価指標
Pinterest では、フォロワー数やいいね、再生回数よりも「保存数」や「クリック数」といった、コンテンツ自体の質やインスピレーションを与える力を評価する指標が重視されています。具体的な指標は以下の 3 つです。

  • 保存数

  • ピンクリック数(ユーザーがフィードからピンをタップした数)

  • アウトバウンドクリック(外部サイトへのクリック数)

コンテンツの作成方法

【2 つの基本要素「ピン」と「ボード」】
「ピン」とは画像や動画などの個々のコンテンツに該当し、「ボード」は気に入ったピンをまとめて保存するためのフォルダのような役割を果たします。

ユーザーは様々なアイデアを集め、自分のボードに集めることで Pinterest を楽しんでいます。

【コンテンツ作成方法】
Pinterest のコンテンツは 2 つの方法で作成できます。

  • 自ら作成し公開したピンを、Pinterest にアップロードする

  • 他の人によって作成されたピンがリンクされる

アカウントを成長させるコツ

Pinterest アカウントを成長させるためには、以下の 3 点が重要です。

  • 新しいピンを作成すること

  • 作成したピンをボードで整理整頓すること

  • これらの取り組みを繰り返し行うこと

Pinterest では、オリジナリティと頻度がアカウント評価において重視されます。オリジナルコンテンツの継続的な更新がアカウント成長の鍵となります。

オーガニック運用でできること

【自動運用】
自動運用は、各ピンを個別に投稿する必要がなく、一度設定すれば自動でコンテンツがPinterest にアップロードされる運用方法です。主に 2 つの方法があります。

  • Instagram の投稿をピンに変換
    Instagram と連携すると、Instagram に投稿した画像やリールが過去 365 日分まで Pinterest に一括でアップロードされます。その後は Instagram の更新にあわせて Pinterest にも自動で投稿されるため、投稿の手間を省けます。

  • RSS フィードによるピンの自動生成
    ブログや特集記事など、定期的にウェブサイトを更新しているブランドやメディアの場合には、RSS フィード連携で、記事コンテンツを Pinterest にも自動反映できます。記事が更新されるたびに Pinterest への投稿も自動で実施されるため、Pinterest 経由で記事への流入増加も期待できます。

【手動運用】

  • ボードを使ってアイデアをビジュアル化する
    ユーザーの購買意欲を高めるには、写真やシチュエーションを想像できる場を Pinterest 上で提供することが効果的です。カテゴリーや目的、ターゲットごとにピンをボードで整理することが推奨されます。

  • コラージュを使ってエンゲージメントの高いピンを作る
    Pinterest のコラージュは、画像をカットし、1 枚の画像内に複数の要素を貼り付ける機能です。エンゲージメント向上やアクションの促進が期待できます。

カタログ連携

Pinterest アカウントを運用するうえで、ぜひ実施したいのがカタログ連携です。
Pinterest の調査では、カタログ連携しているアカウントのインプレション数は、未連携アカウントの 5 倍という結果も出ており、成果最大化するうえで欠かせません。

カタログは、データフィードで連携できます。

商品フィード(データフィード)とは

データフィードとは、EC サイト上の商品データを、各媒体が定める仕様に沿って変換・加工したデータファイルを指します。商品フィードや商品カタログなどと呼ばれることもあります。

Pinterest のデータフィード項目は、Google などと同様に、配信に必須の「必須項目」と「任意項目」の 2 つがあります。

「必須項目」は以下の 8 つで、これらは必ず指定された形式で値を入れる必要があります。

  • id

  • title

  • description

  • link

  • image_link

  • price

  • availability

  • item_group_id(商品に複数のバリエーションがある場合のみ)

これに加えて、商品のサイズ、カラー、カテゴリーの情報といった任意項目も追加することで、ピンの配信パフォーマンスが向上します。できるだけ多くの項目を設定することが推奨されています。

仕様・詳細は Pinterst のヘルプページでご覧いただけます。
小売カタログの使用を開始する | ビジネス向け Pinterest ヘルプ

成果向上につながる最適化テクニック

ピンの配信成果を向上させるには、データフィード最適化が効果的です。配信に必要な項目を入れるだけではなく、よりユーザーのニーズに沿ったデータ設計を目指していきましょう。

ここでは、優先的に取り組みたい 3 つの最適化テクニックをご紹介します。ユーザーの目に触れる情報を充実させることができ、ピンのクリック数やサイトへの遷移数の改善にも繋がります。

1. 商品タイトルの最適化:購入数 1.7 倍*
2. 商品画像の追加:リーチとパフォーマンスが向上*
3. 「送料無料」の表示:購入数 2.4 倍*

*『Feed Optimazion Playbook』より引用

実際に、海外インテリアを扱う「N2インテリア様」でこれらを全て実施した結果、実施前後の 2 週間で、以下の変化が見られました。

  • インプレッション数:1.3 倍

  • クリック数:1.9 倍

  • サイトへの遷移数:2.3 倍

商品タイトルの最適化

ユーザーの検索語句に合わせてピンが表示されるため、サイズや色などユーザーに検索されやすいキーワードを盛り込むのが効果的です。  

また、Pinterest はアイデアベースで検索しているユーザーも多いため、具体的なキーワードだけでなく、「韓国ファッション」「おしゃれ T シャツ」のような、一般的なキーワードも含めるのがオススメです。

タイトルの文字数が 40 字以上のアイテムは購入数が 1.7 倍*という結果も出ています。

*『Feed Optimazion Playbook』より引用

商品画像の追加

Pinterest はプラットフォームの特性上、画像が特に重要です。 メイン画像に加えて、商品を別の角度から撮影したものや、利用シーンのイメージ、着用画像など、複数枚設定することによって、より具体的に商品の情報を伝えることができ、クリック数や外部サイト遷移率の向上が期待できます。

「送料無料」の表示

送料は、購入を検討するうえで重要な情報です。送料無料の旨を表示することで、購入数が 2.4 倍になった事例もあります。該当商品がある場合は、できるだけ表示しましょう。

「free_shipping_label」に True と入力することで表示できます。「free_shipping_limit」で送料無料が適用される最低購入金額も設定可能です。

カタログ連携したプロダクトピンの活用

カタログ連携したプロダクトピンは、ピンとして検索結果やホームフィードに表示されるだけでなく、ブランドのアカウント内のショッピングページに表示したり、コラージュの素材として活用したりできます。

Pinterest の広告運用について

Pinterest 広告の強み

  • 若年層へのリーチ
    利用者の約 6 割が Z 世代・ミレニアル世代などの若年層で構成されており、比較的低い CPM・CPC でアプローチ可能。

  • 検討初期での接点創出
    ユーザーは結婚や旅行など将来的な計画やアイデア探しのために Pinterest を活用しており、検討の初期段階で自社との接点を得られます。

  • ビジュアル重視の検索行動
    Pinterest ではブランド名でなく「見た目」の印象で検索・情報収集する傾向が強いため、クリエイティブな提案からユーザーの興味を引き出しやすい特徴があります。

  • 自然な認知拡大
    情報収集ツールとして利用されているため、ユーザーに違和感なくブランドや商品を知ってもらうことができます。また、低評価コメント機能がないのも良い点です。

なぜ今 Pinterest アド(Pinterest 広告)を活用すべきなのか

従来、Pinterest は主に認知獲得 ≒ 検討の初期段階向けのイメージが強い媒体でしたが、近年、最適化やアップデートによって獲得向けの機能も充実し、現在はファネル全体で効果的に活用しやすい広告プラットフォームへと進化しています。

広告フォーマットも、ファネルの段階に合わせて多様なものが用意されています。

  • 認知度の向上:スタンダードピン、スタンダード動画、画面全体に表示できるワイド動画など

  • 比較検討~獲得:複数の商品や画像を表示できるカルーセル、コレクションなど

「Perfomance+」で広告成果を最大化

Pinterest の「Performance+」は、より精度の高い広告配信を可能にする機能です。最新の検索テクノロジーを活用して、商品フィードやコンバージョンシグナル、ユーザー情報、広告素材など様々なデータに基づいて、広告配信を最適化します。

親和性の高い新規ユーザーへのリーチや、新たなトラフィックの増加、コンバージョン率の改善が期待できます。Performance+ を入札のみで導入した場合に比べ、入札とターゲティングの両方に導入した場合は CVR が1.3 倍に、予算を含めた全てに導入した場合は 3.18 倍に向上しています。

Pinterest ショッピングアドの基本

Pinterest ショッピングアドは、主にホームフィードや検索結果で、オーガニック投稿と非常によく似た見た目で表示されるのが特徴です。

ユーザーが広告を 1 回クリックした時点で課金が発生し、ランディングページに遷移する仕組みです。

ショッピングアドで利用できるターゲティングは多岐にわたります。

  • 属性ターゲティング:性別、年齢、地域、言語、デバイスなどユーザー属性

  • インタレストターゲティング:興味・関心

  • キーワードターゲティング:ユーザーが検索したキーワードやフレーズ

より高度なターゲティングとして、CRM データの活用や、一度サイトを訪問したユーザーへのリターゲティング、Pinterest 独自のアクションである「ピン保存」を活用したターゲティング(エンゲージメントリターゲティング)なども可能です。

数値事例

EC アパレル

EC アパレル企業における、他媒体と Pinterest ショッピングアドとの比較を見てみましょう。数値は各媒体の平均的な値です。

予算が異なりますが、Pinterest ショッピングアドは Google ショッピングや Meta 広告、GDN と比較して CPM が 120 円と低い傾向があります。また、媒体計測の CPA も比較的安く、Meta 広告や GDN と比べると低い水準で獲得できています。

同広告主の具体的な運用事例です。 

性別単位でキャンペーンを作成し、新規ユーザーとリターゲティングの両方を配信しています。

ショッピングアドでは、男女別でデータフィードを活用したデモグラフィックターゲティングと商品詳細ページ到達ユーザーへのリターゲティングを、スタンダード広告では動画やコラージュなどのクリエイティブを用いて、アパレル関心層へのアプローチを行っています。

この事例からお伝えしたいことは、コンバージョン獲得を目的とする場合はデータフィードを活用したショッピングアドが重要であることです。しかし、ただ配信するだけで OK というわけではありません。「誰に何をどのように見せるか」すなわちターゲティングとデータフィードの情報を掛け合わせて緻密にアカウントを設計することが大切です。

SHIPS 様(アパレル)

ファッションブランドの SHIPS では、ファッションへの興味・関心が高く、新しいアイデアを探しているという Pinterest ユーザーの特性を活かして、カタログ連携したショッピングアドを配信しました。ミレニアル世代・Z 世代を中心に新規顧客の獲得に成功し、「Pinterest は顧客とのファーストタッチに強い」と評価しています。

花キューピット様(生花)

オンラインで生花販売を行う花キューピット様では、敬老の日シーズンに合わせて CV 目的のキャンペーンを実施しました。データフィードありとなしで配信したところ、フィードありの方がなしに比べてクリックスルーコンバージョン率が +80%、クリック率も +20% という結果になりました。

まとめ

「Pinterest 広告は CPA が安く、獲得に適しているのか」という疑問が生じるかもしれません。正直、配信ボリュームやGA4 でのラストクリック評価において、他媒体に及ばないケースが多いのが現状です。

しかしこれは、Pinterest が「アイデアを探す」「インスピレーションを得る」といった、購買プロセスの初期段階で利用されるケースが多い媒体であるためと考えられます。ユーザーは Pinterest で情報収集やアイデアを探し、すぐに購買に至るのではなく、一定の時間をかけて購入を検討する傾向があります。そのため GA4 上のラストクリックには反映されにくいものの、Pinterest は、顧客との最初の接点づくりにおいて重要な役割を担っていると考えます。

最終的なラストクリックコンバージョンだけで評価すると、Pinterest 広告のポテンシャルを最大限活かせません。ラスト CV だけでなく、ピン保存やアーンドクリックといった指標も確認すると良いでしょう。


データフィード管理ツール「dfplus.io」では、Pinterest 広告のカタログ連携に必要なデータフィードの作成・連携はもちろん、成果改善につながるフィード最適化も簡単な設定のみですぐに実行できます。

ぜひお気軽にご相談ください。

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